潅水は、栽培を進める上で日常的かつ核心的な作業です。
庄内メロンに限った話ではないのですが、基本的には、
1、播種直後は発芽させる為にたっぷりと
2、発芽したら殺さぬようにこまめに
3、定植という激的環境変化に備え定植直前にたっぷりと
4、活着(根が伸び、根としての機能を発揮する事)するまで殺さぬようにこまめに
5、活着したら発根を促すようにやや乾かし気味に
6、開花期~初期肥大期は受粉や成熟を助ける為たっぷりと
7、硬化期は”玉伸び”を促進するため追肥と共に
8、果実肥大期は”大割れ”を防止しながら活力を維持するためにこまめに
9、糖度上昇期は食味向上のため枯死せぬ程度に水を切る
と、成長ステージに合わせて土壌水分量を加減するのが常識です。
砂丘地はこの人為的操作において”土壌水分量を減らす”という点において有利ですが、その逆は苦手です。
緊急的(萎れた時など)に潅水する場合やはり砂地では一手遅れ感が否めません。
その為、予知的に土壌水分量を制御する事が基本となります。
曇り続きからの30度超えなど、もはや萎れが約束されているようなものです。
日の出前に十分な潅水を行っておかないと致命的にもなり得ます。