旬の食べ物で心身を美しく保つ
夏は肉体的にも精神的にも過酷な季節です。
強い日差しが肌を焼き、高い気温が体力を容赦なく奪う・・・
ちょっと大げさな表現をしましたが、昨今の異常気象のせいか、熱射病で救急車のお世話になるというニュースもめずらしくありません。
昔から「旬の作物はその気候にあった適応力を身体にもたらしてくれる」と言われています。
メロンは夏の果物、つまり夏に「効く」という事です。
特徴を知って猛暑を乗り切りましょう!
※以下はメロンの栄養価に関する一般的な見解です。
メロンを構成するもの
果糖、ブドウ糖、ショ糖などの糖類
メロンの美味しさを決める大切な要素「甘味」に関与する物質です。果糖は一般に太りにくい糖とされます。
これらの糖類はエネルギーになりやすく、夏バテ防止に役立ってくれます。
リンゴ酸、クエン酸などの有機酸類
メロンの美味しさを決めるもうひとつの要素「酸味」に関与する物質です。リンゴ酸は乳酸の分解を促進するため、疲労回復に効きます。
クエン酸はリンゴ酸と共に摂取すると消炎効果や殺菌効果、免疫増進効果などを生み出します。
糖類と共に、夏バテから身体を守ってくれそうです。
カリウム、ナトリウム、リン、マグネシウムなどのミネラル類
メロンの豊富な果汁(水分)とカリウムにより、利尿作用が期待できます。
肥満や高血圧を防止でき、また腎臓にも優しい食べ物と言えます。
ナトリウムには他のミネラルの吸収を助ける作用があります。
代表格は塩化ナトリウム、つまり塩ですね。
夏場はナトリウムが不足しやすい為、食べ物で補う事が必須です。
ビタミン類
メロンはビタミンCを豊富に含みます。
コラーゲンの生成に深く関与する為、肌の調子を整え、ストレスを和らげ、貧血や風邪を予防してくれます。
かつてビタミンB5と呼ばれていたパントテン酸も豊富で、肥満予防やコレステロール軽減の効果があると言われています。
アミノ酸
類代表的なものにGABA(γ-アミノ酪酸)があります。
発芽玄米などでおなじみの、健康食品にも含まれる成分です。
メロンの無い時期は妻ユカも寝る前にタブレットで摂っているようです。睡眠促進が期待できるとの事。
リラックス作用があり、ストレスを緩和する作用が期待できます。
他にも各種アミノ酸を含み、人間の肉体を健常に維持する事に一役買っています。
食物繊維
メロンはペクチンという水溶性の食物繊維を多く含んでおり、ツルッとした食感や喉越しはこの作用によるものです。
コレステロールを低下させる作用もあり、血管系リスクの低減が期待できます。
食物繊維は消化器官の活動を助けてくれるので、便通にも効果があると言えます。
植物油類
オレンジの皮などにも含まれるテルペンは、植物によって生成される油分です。
甘い芳香はこの油分の香りで、香料の原料にも使われます。一部のテルペン類は抗がん作用が認められています。
水分
とりあえず食べれば水分補給の役を果たせてしまうのが果物の良い所です。
ウリ科のメロンは水分量が90%と多く、その点で優秀です。
美味しくて役に立つ、それがメロンです。