代表より皆様へ
この度は小林直太郎農園ウェブサイトにアクセスいただきありがとうございます。
本来ならばあなたに実際にお会いしてご挨拶したい所なのですが、農作物たちの世話に追われ東奔西走の毎日を送っております。
ひとまず画面越しの挨拶となりますがどうかご容赦ください。
小林直太郎農園では私を含め四代に渡り、庄内メロンを作り続けてきました。
ツルツルな見た目のプリンスメロン。
「安心ですメロン」が名前の由来であるアンデスメロン。
彩りの良い赤肉品種であるクインシーメロン。
現代型品種、パンナメロンとキスロマンメロン。
食味に注目して見つけ出したお気に入り「タカミメロン」。
途方も無い数のメロンが、当家の畑から日本全国へと届けられてきました。
祖父のメロンも、父のメロンも、いつも感謝と共に受け入れられていた事を、私は見てきました。「おまえのじっちゃんのメロンも美味かったぞ」なんて激励をいただく事もあります。
今ではお客様の側でも世代交代が進み「二代・三代続きのお得意様」も増えつつあります。
毎年変わらないご愛顧には、ただただ、感謝するばかりです。
私たちは「お客様と直につながる」事を常に心がけております。
「産地直送は当たり前。これからは名指しで頼られる生産者でなければならない。」
これが、就農歴二十余年の経験から導き出した私なりの結論です。
一農家がウェブサイトを持つというのは、事例としては決して多くはないはずです。
「ややこしい事をする暇があったら畑に出ろ」
これが従来のお百姓さんのあるべき姿でした。
ですが、今は時代が違います。あなたとの架け橋である作物の情報を、積極的に受け渡しすることが可能な世の中なのです。
「ウチのメロンはこんなメロンなんだ!」と、あなたに伝えたい。
「ウチのメロンはいかがでしたか?」と、あなたから伺いたい。
それができるのが、自前で情報発信できる当農園の強みです。
申し訳ございません。
あなたにひとつ、私達の“釈明”を聞いていただかねばなりません。
それは自然相手ゆえに起こる、予測できても回避できない難題「見えない不良果」についてです。
「見えない不良果」は、果実の外観検査でも生育の過程の観察でも判別できません。ナイフを入れて初めて発覚する為、当然、お客様側の誰かが第一発見者となります。そしてこれらは、極々低確率ながら毎年必ず発生します。
避けられない問題ならば迅速に用意すべきは「不良果発生時のフォロー体制」しかありません。
父も苦心しながらこの問題に立ち向かい続け、今ではどうにか道筋をつける事ができました。
お客様が笑顔になって初めて、私たちの仕事が意味を持ちます。
「先輩農家の意思を継ぐ者」として、引き続き努力を怠らない事をお約束いたします。
長々と拙い文章をお読みいただきありがとうございます。
最後になりますが、このウェブサイトについて一つ申し上げたい事があります。
直売所というものは本来、試食でもしながら現地の生産者と雑談するのも楽しみの一つだと私は思います。
残念ながらウェブサイトゆえ、試食や雑談は叶いませんが、精一杯の努力と時間を費やして様々な記事をご用意いたしました。
せめてこれらをご覧いただき、ほんの少しでも当農園の雰囲気を感じていただければ幸いです。
贈り物とは、あなたのお気持ちをお相手に伝える「手段」です。
「物を送る」のではなく「心を贈る」のです。
荷物が届けばそれで終わりな世界ではない事を、私たちは十分に理解しています。
最小限の時間で最大の想いを伝えられる様、私たちに是非、協力させてください。
小林直太郎農園 代表