農業用ハウスを加温する場合、手っ取り早い方法として「温風ヒーターを置く」という手法があります。
もちろん家庭用ではなく、大量の空気を温め送風する機械なのですが、相手はリビングダイニングとは比にならない広さのビニールハウスです。
隅々まで温風を届けるには一工夫必要なのです。
そこで我々農家はダクトというビニール製の筒を張り巡らし、目当てのところに温風を届けます。
今年は故あってこのダクトを180度曲げる必要があったのですが、従来の「切った張った」ではどうにも成らない事が判明しました。
そこで今年は「ビニールダクトの溶着」を導入する事にしました。
構想自体は数年前からあり勉強はしていたので、我らがホームセンター「コメリ」でチョチョイと材料を購入、早速加工しました。(しまった、画像が無い…)
で、装着したものがコチラ。
見事に180度ターンに成功しています。
強度も十分!
通常、ダクトを曲げたり分岐させる場合、アルミ蛇腹ダクトや溶接ブリキダクトを使うのですが、これなら(加工の手間を考慮しなければ)コストはほぼゼロです。素晴らしい!
溶着部分も問題なさそうです。
溶着~技術~ 誰かに~言いた~い~(レイザーラモンRG風に)
物事があまりにうまく行った時って、何か歌いたくなりませんか?
ところで、無事にダクトを抜けた温風はこの様にハウスの置くまで導かれます。
ウチの場合、加温機の目的は開花促進ではなく凍結防止ですので、それほど灯油は消費しません。
吊るしダクトにはこのような穴を開けてあります。
ハウス全体がバランスよく温まるよう、位置や数を工夫しています。
さて、スーパー爆弾低気圧の影響で凄まじい風雪が吹き荒れています。
無事に乗り切りたい所です。