メロン品種紹介「キスロマン1号(旧名:キスミー)」

飾って良し、食べて良し!
「お盆の仏壇に据える用の立派なヤツ」と問われれば、キスロマンが最適解でしょう。

株式会社埼玉原種育成会が開発したこの品種、2023年まではキスミーの名で知られていました。呼称の権利関係の都合で改名したそうです。

キスロマンメロンのチャート図
キスロマンメロンのチャート図

薄く緻密なネット模様が全面にキレイに入る点はアンデスとそっくりですが、コルク質が真っ白なので表皮全体がほんのり光っているように錯覚します。
玉寸は明らかにキスロマンの方が上なので、飾っても食べても満足感が高いです。

チャートを見て見ましょう。

先程は外観を褒めていましたが、図ではやや控えめですね。
模様に関しては気候の影響をとても受けやすい品種な為、年によって薄かったり荒れたりします。各年の平均という事で、一応上図のような評価としています。

食味や食感に関してはまさに優等生!
完熟すると皮のキワまで緩むので、実際に食べると果皮を薄く感じます。
果汁感が豊富でありながら果肉は緻密なので、完熟しても歯ざわりがとても心地よいです。

アールス譲りの芳香も◎。
また、アンデスとは方向性が異なる「品のある甘さ」のおかげで、猛暑中でもペロリと食べられます。

日持ちについては、例えば「8月頭に採った物を9月に入ってから食べても美味しさが持続している」という素晴らしい特性を有しています。
夏の盛りにメロンを食べ、晩夏にその味をふと思い出した時「そういえばメロンがまだあったんだ♪」と小さな幸せを演出してくれる素養が、キスロマンにはあります。

当農園のキスロマンはアンデスと同様「1号」です。
メロン種苗会社の傾向として、1号はとにかく味にこだわって開発している気がします。
また、こちらも株の仕立て方や管理などに工夫を凝らし、猛暑による糖度上昇阻害を克服しています。
小林直太郎農園はシーズン後半の青肉にキスロマンを推します!

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