農機の魔改造、今流行の「インプル・マルチャー・山なり畝仕様」にアップグレード(木造)!

我が農園のマルチング(地面にビニールを張る作業)は、トラクタ後部に取り付けるインプルメント・マルチャーを使います。
トラクタもメイン機ではなく、14馬力のサブ機です。

去年まで使っていたヤンマーの15馬力さんは引退です。
「もう壊れる」と言われ始めて何年経ったのやら(笑
そもそもは父ヤスヒコが就農時に、他の農家の払い下げ品を激安で買い受けた物でした。
お疲れ様です。

さてこの14馬力クン、機械屋さんに「15馬力ぐらいで良さ気なの有ったら確保しといて!絶対買うから!」と打診しておいたシロモノ。
程度メチャ良好!爪もほとんど残ってるし、アワーも殆ど回ってません!
コレが40万そこそこで手に入っちゃうんだら良い時代ですな・・・。

とりあえず今年はマルチャだけを載せ替え、さっさと現場に投入。
作業を終えた時点でいくつか不満があったので、気持ちがホットな内に整備・改造し来年に備えます。

まずはロータリの均し板を、水平畝タイプから山なり畝タイプに改造するとしましょう。
マイブームの「コンパネ+2×4材+コーススレッド」ででっち上げて参ります!

小林直太郎農園|新マルチャ専用機・ロータリ

新マルチャ専用機・ロータリ

このロータリ周辺をコンベックスでパパっと測量し、設計のネタとします。
現物合わせの突貫主義は高専ロボコンのスピリッツですね~
7割出来の粗造りでもいいから、とにかく1回、試験運転に辿り着け!

小林直太郎農園|均し板設計前の実測記録

均し板設計前の実測記録

芯摘み作業に汗を流すスタッフさんらの目から逃れるように帰宅。
製図ソフト代わりに使っている「Adobe Flash MX」でパーツの整合性を取りながら設計します。
元はアニメーション作成ソフト、稼動部を動かして設計できるのは便利です。
Flashで農機設計する人間は地球上で私を含め5人ぐらいしかいないでしょう。

小林直太郎農園|測量データを基にパーツ設計

測量データを基にパーツ設計

図面をプリントアウトしたら作業場直行、そこら辺に落ちていたコンパネにジグソーを突き立てます。
どうせ砂まみれになるし精度もそこそこで良い!
そして綺麗さよりもスピードを重視するなら、丸ノコよりジグソーが有能。

小林直太郎農園|コンパネ切り出し

コンパネ切り出し

2×4材も切り出し。
ロータリのサイドで砂が暴れないようにカバーしつつ、後ろのミゾ切りタイヤに掛かる摩擦抵抗を低減する役目があります。
コレもジグソー仕事。
ななめカットが思いの外うまく行ったぜ。

小林直太郎農園|2x4材も切り出し

2×4材も切り出し8

現物合わせでボルト用の穴を開け、実機に取り付け。
思い描いていた通りのビジュアルに満悦しつつ、試験運転にGO~
何度も試運転と修正を繰り返し、理想に近付けていきます。
この「改善していく」という流れが最高に幸せです。

小林直太郎農園|パーツ取り付け完了

パーツ取り付け完了

爪の向きを変更したり、穴位置を変えたり、切り欠きを追加したり・・・。
そしてようやく、狙い通りの「山なり畝」が姿を見せました。
純正の均し板が浮いており、追加したコンパネが地形を作っているのがお分かりいただけるでしょうか。

小林直太郎農園|キレイな山なり畝を実現

キレイな山なり畝を実現

この後、洗浄の後に各部注油し一応の完成です。
塗装については知識と経験が無いので来年への課題、実際のマルチングは来シーズンです。
木造ゆえの耐久性については、実加工時間30分という圧倒的メリットを生かしましょう。
「壊れたら作りなおせば?」の精神ですね。

図面は残してあるので量産も可能です!(笑

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