露地メロン受粉の難問「アカシヤとの戦い」とは・・・

山形・庄内平野の水田でも、田植えが一通り終わったようですね~
地元浜中地区でも、稲作農家達が閑話休題の様子。

米は任せる、メロンは任せろ!
・・・というワケで当農園のメロンです。

優秀なスタッフであるところのミツバチ達、ハウスでの任務をほぼ終え、ここからは露地畑が主戦場になります。

しかしここで、司令官たる代表シノブを悩ませる重大事案が!
毎年恒例、ニセアカシヤの開花です。

ニセアカシヤはメロンの花より強い香りと美味しい蜜でミツバチをまとめて引き寄せてしまいます。
メロン農家の視点だと「ミツバチを横取りし、受粉を妨害する憎き敵」です!

ハチちゃ~ん、頼むから畝に入って花を巡回してくれよ~!
なんて祈っても無駄です。本能にゃかないませんヨ。

アカシヤ開花期と重ならない様に生産計画を立てるとか、巣箱をメロン畝の中に入れるとか、いろいろ対策はあるのですけどね。

実は数年前からちょっと気になっていたツールがありましてね。
今年はソレを導入してみたのです。

小林直太郎農園|誘引剤で当農園圃場をミツバチの楽園に

CA3I0902

白いシート状の物がトンネル天井から吊るされているのが見えますかね?
これはミツバチ誘引成分(が染み込んだシート)で、強烈な花の香りとミツバチの「集合フェロモン」を発散し続ける資材です。
匂い自体は・・・シトラス系のトイレ芳香剤に近いですな(笑

ミツバチが花を探しに遠出する前に、目の前のメロン畑を楽園と誤認させるのが目的です。

希釈して散布するタイプがどうやら販売中止になったとかで、今後はこのシートタイプに移行するとは行き着けの資材店舗の談。

メーカーに電話したりネットで調べたりして予備知識を得た後、当農園の圃場規模に合った配置計画を立て、実際に吊るしてみました。

そして1時間後。

なんだかウチの畑がイイニオイに包まれました(笑)
ミツバチ達のお気に召せばよいのですが、どうなるやら。
(ミツバチを騙しているようでね。少し引け目が。)

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